こんにちは、情報系大学生のハル(Blog_IT_haru)です。
今回は、C言語でAtCoder(ABC238)に参加したので、自分の復習を兼ねてまとめていきたいと思います。
今回は、B問題をやっと理解し、ACを取ることができたので、B問題についてです。
C言語で解説している人がいなくて、自己流でやったので、色々おかしいところがあるかもしれません笑
問題
最初に、円の中心から 12 時の方向に切れ込みをひとつ入れます。
次に、以下の操作を N 回繰り返します。
i 回目の操作では以下を行います。
- まず、ピザを時計回りにAi度回転させる。
- 次に、円の中心から12時の方向に切れ込みをひとつ入れる。
制約:入力は全て整数
1≦N≦359,1≦Ai≦359
同じ場所に複数回切れ込みが入ることはない。
入力は操作の回数であるNと、角度の値である、Aiを受け取る。
出力は、一番大きい角度の値を出力する。
引用:B - Pizza
正解率
正解率は以下になります。
この問題が解ければ、灰コーダーから茶コーダーへ行けるのではないでしょうか。
灰コーダー正解率:54.4 %
茶コーダー正解率:84.3 %
緑コーダー正解率:89.8 %
考え方
ちょっと複雑すぎるかもしれませんが、一応こんな感じで考えました。
- Nとaをscanfで読み取る。
- 初めに0°=360°のところに切れ込みがあるから、配列bの添字0、N+1の位置に、それぞれ0と360の値を入れる
- ichiは360°を入れる
- 360°からどれくらい動いたのかを変数ichiに入れる
- ichiの値を配列cに保存する。このとき配列cには、今どこに切れ込みがあるかが入っている。
- 配列bには、添字0とN+1の位置にはもう値が入っているので、添字1~Nのところに、切れ込み位置が保存されている配列cの値を入れていく。
- 配列bに切れ込み位置がすべて入ったので、バブルソートでソートする。
- 角度は、b[i+1]-b[i]で求めることができるので、それで求める。
- kotaeに0を入れ、角度の最大値を求める。
私のコード
#include <stdio.h>
int main(void){
int N=0;
scanf("%d\n",&N);
int a[N];
for(int i=0;i<N;i++){
scanf("%d ",&a[i]);
}
int b[N+2];
b[0] = 0;
b[N+1] = 360;
int ichi = 360;
int c[N];
for(int i=0;i<N;i++){
if(ichi < a[i]){
ichi = ichi+360-a[i];
c[i] = ichi;
}
else{
ichi = ichi - a[i];
c[i] = ichi;
}
b[i+1]=c[i];
}
int temp=0;
for (int i = 0;i < sizeof(b)/sizeof(b[0]) - 1;i++) {
for (int j = 0;j < sizeof(b)/sizeof(b[0]) - 1;j++) {
if (b[j + 1] < b[j]) {
temp = b[j];
b[j] = b[j + 1];
b[j + 1] = temp;
}
}
}
int kakudo[N+1];
for(int i=0;i<N+1;i++){
kakudo[i] = b[i+1]-b[i];
}
int kotae=0;
for(int i=0;i<N+1;i++){
if(kotae<kakudo[i]){
kotae=kakudo[i];
}
}
printf("%d\n",kotae);
}
必要な知識
以下をクリックしていただければ、該当する部分に飛ぶことが出来ます。
A問題と同様の知識↓
for文の使い方
同じ処理を繰り返したいときに使用する関数です。
似たような機能をもつ関数として、while文もありますが、今回は、省略します。
for文は、以下のように記述します。
今回はi=0から、i<5のときfor文の中身である足し算を繰り返すという処理を行いました。
より詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ。
ソートの仕方
今回は、バブルソートを用いてソートを行います。
バブルソートの詳しい使い方は以下に載っています。
コードは以下のような感じが基本のバブルソートになります。
aが実際にソートする配列になります。
int temp;
int i,j;
for (i = 0;i <sizeof(a)/sizeof(a[0]) - 1;i++) {
for (j = 0;j < sizeof(a)/sizeof(a[0]) - 1;j++) {
if (a[j + 1] < a[j]) {
temp = a[j];
a[j] = a[j + 1];
a[j + 1] = temp;
}
}
}
最大値の求め方
最大値の求め方は、以下の記事で書いていますが、基本的な考え方の部分は以下のコードのような感じです。
aが実際にソートする配列になります。
int max = 0;
int i;
for(i=0;i<5;i++){
if(max<=a[i]){
max=a[i];
}
}
A問題でも使用した知識
scanfで値を読み取る方法
今回は、整数なので、以下の様に読み取ります。
int n; scanf("%d",&n);
intは、型の種類の一つで、整数を取り扱います。
int型のサイズは4バイトで、最大値は2147483647、最小値は-2147483648となります。printf関数などを使って出力表示する際の変換指定子はdになります。
引用元:
このとき出てきた、%dのdが、変換指定子dです。
簡単に言うと、整数を読み取るためのものです。
scanf自体は、scanf(”書式文字列”, &変数名1, &変数名2, ・・・)というふうに使用します。(引用:【C言語入門】scanfで数値、文字列の入力(sscanfの使い方も解説) | 侍エンジニアブログ)
書式文字列の中に、%dなどの変換指定子を書きます。
if文の使い方
過去に、if文について書いていた記事がありましたので、一部引用しました。
ifという文字通り、「~なら~する」という、条件で処理を実行するか否か決めることができます。
次のように使います。
または、
です。
ただ、私の考え方で解く場合はelse ifの知識も必要です。
以下のように使用します。
ifは最初の1つだけ、elseも最後の1つだけですが、else ifは何回でも使用することができます。
printfの使い方
過去に、printfについて書いていた記事がありましたので、一部引用しました。
printfは、文字列を表示するための関数です。
普通は、以下のように、文字列を記述するのですが、今回は整数の計算結果を記述したいので、少し違う書き方になりましたね。
普通の文字列の場合
整数の場合(今回)
このとき出てきた、%dのdが、変換指定子dです。
%d
printf内で使います。
整数を10進数で出力します。
int型に対応します。
使用例
この場合、10と出力されます。
\n
printf内で使います。
改行を行います。
先程の変換指定子の前か後に記入します。
前に記入した場合は前が改行され、後ろに記入した場合は後ろが開業されます。
今回も、見やすく出力するために、使用しました。
こんな感じですね。
配列
配列は、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、分かればそんなに難しくはありません。
たとえば、int a[5];と宣言された配列があるとすると、これは、aというタンスに、番号が振られた引き出しが5つあることを示しています。
また、int a[5];と宣言されているので、その引き出しには、int型のものしか入りません。
Aというタンス↓
a[0]~a[4]と添字が書かれた配列が存在します。
int a[5];と宣言しているので、添字は0,1,2,3,4です。
5つの引き出しがありますが、a[5]という添字の入れ物は無いことに注意しましょう。
int a[5] = {1,2,3,4,5};と宣言した場合、a[0]には1が、a[1]には2が、といった感じでそれぞれ値が入っています。
ただし、AtCoderなど、入力する値がある場合は、{}のように事前に値を入れずに、以下のようにして配列を使うことが多いです。
事前に値を入れておくことを、初期化と言います。
int a[5];
for(int i=0;i<5;i++){
scanf(“%d”,a[i]);
}
これはfor文でi、すなわち添字を0から4まで増やしていき、値を入れているということです。
この場合、入力が1 2 3 4 5とされていれば、値がそれぞれ入っていきます。
ただ、スペースが有る場合、scanfの%dの後ろにスペースを開けないといけませんのでご注意を。
配列について、もう少し詳しい説明が知りたい方は、以下のサイトがおすすめです。
おすすめな記事
ABC238のA問題とC問題の解説も書いているので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
いかがでしたか?
少し分かりづらく、複雑なコードになってしまいましたが、一応これでACを取ることができます。
ただ、C言語でもう少しスマートに書くことができるのであれば、コメントから教えてくれると嬉しいです。
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